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「どうする家康」♪走れ、走れ、強右衛門~♪第21回放送「長篠を救え!」振り返り:2ページ目
鳥居強右衛門のこと
とうの昔に判っていました……この強右衛門が「阿月(演:伊東蒼)の二番煎じじゃん」と思われてしまうであろうことを。
それとも制作当局は、どうせ視聴者はそんな前のことを覚えていないと思ったのでしょうか。
武田軍の完全包囲を突破して家康に援軍を求め、帰る途中で武田軍に捕らわれ、処刑される大筋は大河ドラマの通りです。
伝承のまま真剣に演じるだけで十二分に感動できるエピソードなのに、創作キャラの阿月をねじ込んだことで魅力が損なわれてしまいました。
また、劇中のろくでなし設定は完全に蛇足ではないでしょうか。もちろん自作?テーマソングも。
そもそも伝令の任務はろくでなしには務まりません。古今東西、情報処理の精度こそ組織の生命線でした。
いい加減なヤツに伝令を任せて、もし買収されたり、殺されたりしたらそこで希望は絶たれてしまいます。
よもや「伝令なんて、お使いみたいなものでしょ?」程度の認識じゃいますまいね?
もしそうだとしたら、戦国時代に限らず、軍事を取り扱う作品においては致命的な不覚悟と言えるでしょう。
ところで、長篠城から岡崎城まで往復で130キロ(諸説あり)もあろう道のりを、あの体型でよく走破できましたね。
筆者の見間違いでなければ、城兵が人の手首らしきものを奪い合って貪るほどの飢餓に苦しんでいました。
(恐らく餓死者の肉と思われます。誤認でしたらすみません)
そんな中で、丸々と肥えた強右衛門の体型は緊張感に欠けるように思われます。
なお強右衛門の最期については、劇中にあった磔説と斬られた説があるそうです。
また、磔説についても長篠城兵が見ている前で殺された説と、城の近くで叫んだために別の場所で磔にされた説があると言います。
確かに、最初から磔にされているのを見たら「これは言わされているな」というのが丸わかりで、城兵の士気を削げません。
武田の包囲を突破して声の届くところまで接近し、援軍の報せを届けて斬られる(あるいは別の場所へ連行・磔にされる)最期が自然ではないでしょうか。
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