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小さくて楽しい世界!葛飾北斎が描いた”略画”の企画展「略画 ―はずむ筆、おどる線―」が開催

小さくて楽しい世界!葛飾北斎が描いた”略画”の企画展「略画 ―はずむ筆、おどる線―」が開催

長野県の北斎館で、葛飾北斎の描きだす略画の世界を楽しむ企画展「略画 ―はずむ筆、おどる線―」が開催されます。

葛飾北斎は、70年に渡る⻑い画業の中で様々な分野に活躍しましたが、50歳代以降の北斎が力を注いだものの一つに「絵手本」が挙げられます。絵を学ぶ人の手本である絵手本を北斎は複数制作しています。

『略画早指南』(北斎館所蔵)
『画本早引』後編(北斎館所蔵)

それらの絵手本作品のうち、今日でも北斎の代表作としてよく知られているのが『北斎漫画』です。

この『北斎漫画』の制作には、北斎と同時代の絵師である鍬形蕙斎の『略画式』という略画の絵手本が大きなヒントになったと言われています。「略画」とは、対象の形を省略して捉え簡潔な筆線で描き出す絵のことです。『北斎漫画』に限らず、様々な絵手本作品の中で北斎は略画を描きました。

『画本早引』後編(北斎館所蔵)
『画本早引』後編(北斎館所蔵)

北斎による『今様櫛きん雛形』にも略画のデザインが収録されています。

櫛やキセルの図案集であるこの本に略画が描かれていることからは、略画が単なる「簡略な絵」ではなく、簡潔な形そのものが意匠的な魅力を備えたものとして当時の人々に受け止められていたことが窺え ます。

本展では、館蔵の版本作品の中から略画で描かれた人物や動物、草花を紹介し、その魅力に迫ります。細部が省略されていても対象の特徴が失われることなく、生き生きと動き出すような略画の世界を楽しんでみてはいかが?

企画展「略画 ―はずむ筆、おどる線―」は、2025年4月12日(土)〜5月18日(日)の期間、北斎館で開催されます。

 
 

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