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大河「べらぼう」稀代の天才・平賀源内(安田顕)が「暗闇」に陥り悲劇的な終焉を迎えてしまう“なぜ?”【前編】

大河「べらぼう」稀代の天才・平賀源内(安田顕)が「暗闇」に陥り悲劇的な終焉を迎えてしまう“なぜ?”【前編】

「さらば源内」……。

大河「べらぼう」公式のこのフレーズの発表には、「寂しい」「悲しい」「分かってはいたものの」と、平賀源内(安田顕)退場の予感に、惜しむ声が寄せられていました。

先週、五代目花魁瀬川(小芝風花)と鳥山検校(市原隼人)という、人気の人物が「自分にとって“光”である大切な存在が、“夢”を叶えるために身を引いて去っていく」という切ない別れをした余韻を引きずっている最中なのに、矢継ぎ早に今度は「あの源内先生が…」という展開になりそうです。

「平賀源内」という人は、あまり歴史には興味がないという人でも、“江戸時代の有名人”として知っていると思います。

ドラマでは、安田顕さんという名優が演じていること、髪型や着物の着こなしがおしゃれなこと、さまざまなエピソードや心に残る名言を残していることなど、魅力的な人物として描かれています。

筆者も、源内は逸話に富む人物なので、以前も「美少年好きの生粋の男色家の面」「女形の歌舞伎役者・瀬川菊之丞との関係」「源内による男色小説『根南志具佐』ほかの作品の数々」について、ご紹介してきました。

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「さらば源内」……という、迎えたくない日が刻々と迫ってきた今回は、天性の才能に溢れまさに輝く「光」のような存在だったのに、徐々にその光を失い「暗闇」に陥り悲劇的な終焉を迎えてしまう“なぜ”がテーマ。

あらためて源内の魅力を回想しつつ探ってみたいと思います。

才能と自信にあふれお洒落だった源内の魅力

平賀源内は、幼少期から周囲が驚くような才能の持ち主で、大人になってからは江戸でもトップクラスの本草学者(漢方なども扱う植物学者)になりました。医学の心得や建築設計の知識もを持ち、鉱山開発など手広く行うという、幅広い才能を発揮しました。

さらに、小説・脚本・油絵・陶器ほか、芸術活動も行うクリエーターでもありました。

2ページ目 軽妙洒脱で頭の回転が速い人物

 

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