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大河「べらぼう」稀代の天才・平賀源内(安田顕)が「暗闇」に陥り悲劇的な終焉を迎えてしまう“なぜ?”【前編】

大河「べらぼう」稀代の天才・平賀源内(安田顕)が「暗闇」に陥り悲劇的な終焉を迎えてしまう“なぜ?”【前編】:3ページ目

西洋文化の巨匠と同様、美少年を愛した源内

今回、ドラマ「べらぼう」で平賀源内が「男色家」だったということに驚いた人もいるようです。

美少年が集まる男娼茶屋や美形の女形役者などをこよなく愛し、風来山人(ふうらいさんじん)名義で、男色小説『根南志倶佐(ねなしぐさ)』・若い男娼が在籍する陰間茶屋のガイドブック『江戸男色細見』・狐の化身である絶世の美少年と一緒に過ごす夢のような日々を描いた『乱菊穴捜(らんぎくあなさがし)』という滑稽本など、真の男色家ならではの作品を生み出しています。

平賀源内がいつから男色を好んだのかは定かではありません。けれども、多様性に富む発想が、既成概念に捉われないクリエイティビティを生み続けられた要素なのでは、と思います。

平賀源内は「お江戸のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称されることもありますが、そのダ・ヴィンチミケランジェロも、男性の同性愛者だったそう。(諸説あり)

ミケランジェロは50代の頃、20代の美しい貴族の青年に惚れ込み、300にも及ぶ詩のラブレターを送ったそう。ダビンチは、美少年を愛し自分の邸宅に住まわせたり、男娼を買った罪で2度逮捕されたこともあるとか。源内は西洋文化の大巨匠と通じるものがあったようです。

4ページ目 周囲を魅了する明るさや輝きの中に感じる繊細さ

 

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