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大河ドラマ「どうする家康」史実をもとにライター角田晶生が振り返る 「どうする家康」共に乱世の夢を見ようぞ!第47回放送「乱世の亡霊」振り返り

「どうする家康」共に乱世の夢を見ようぞ!第47回放送「乱世の亡霊」振り返り:4ページ目

真田信繁の掲げた六文銭、その意味は

秀頼の決意を聞いて、大いに盛り上がる豊臣牢人団。その中にはもちろん真田信繁がおり、胸の六文銭を掲げていました。これは何を意味するのでしょうか。

真田の家紋が六文銭であり、それが三途の川(冥途)の渡し賃であることは有名ですね。そして、その渡し賃が意味するところはこうなります。

渡し賃がないと、三途の川を歩いて渡るしかありません。歩いて渡ると着物の裾が濡れて重くなり、それが罪の重さと見なされます。

無実の罪をかぶせられることを濡れ衣と言いますが、これがその由来です。

一方、渡し賃があれば濡れる必要がありません。だから罪も軽くてすみます。

よく六文銭は「俺は地獄に堕ちる覚悟だ」と解釈されがちですが、むしろ「俺は罪が軽くすむから極楽浄土へ行ける」「だから死んでも大丈夫」という意味になるのです。

※濡れ衣の語源について:

無実の罪の意味である「濡れ衣」三途の川にまつわるその語源を紹介!

「濡れ衣だ!私はやっていない!」……とまぁこんな具合に、無実の罪を着せられることを「濡れ衣(ぬれぎぬ)」と言います。確かに、グショグショに濡れた衣服は着ていて不快ですし、そんなものを無…

次週の最終回ではいよいよ見せ場を演じてくれるであろう信繁。俗説では家康に死をも覚悟せしめた大暴れを、是非拝ませて欲しく思います。

5ページ目 本当に書いていた南無阿弥「家康」

 

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