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大河ドラマ「どうする家康」史実をもとにライター角田晶生が振り返る 「どうする家康」えぇ!?まさかのいきなり桶狭間!第1回放送「どうする桶狭間」振り返り

「どうする家康」えぇ!?まさかのいきなり桶狭間!第1回放送「どうする桶狭間」振り返り:3ページ目

元康と愉快な仲間たち【三河・松平家臣団】

さて、前提を押さえたところで、各キャラクターについてざっくり見ていきましょう。

松平元康(松本潤)

言わずと知れた主人公。冒頭のナレーションでは随分ヨイショされていたものの、実際は臆病者だったというギャップで視聴者を惹きつけます。

物語のはじめで元信と名乗っていたので15歳(翌年元康と改名)、現代なら中学校3年生から高校1年生。さすがにウサギちゃんごっこをする年齢ではないのでは?

まぁ、そんな可愛らしさが瀬名さんにとっては魅力だったのかも知れませんが……武家の嫡男としては何と申しましょうか、そりゃ石川数正も頭を抱えてしまう訳です。

駿府の都会的な暮らしに慣れているため、三河の田舎家臣団にはちょっと辟易しているものの、やがて心を開いて共に歩んでいく姿が感動もの……のはず。

大高城の兵粮入れを見事に成功させ、窮地の鵜殿長照を救った喜びも束の間。桶狭間で太守様こと今川義元が討ち取られたことで敵中で孤立してしまいました。

元康のもとへ迫りくる織田信長の軍勢。何かトラウマがあるらしく、全身ガクブル。その辺りの思い出は次回に語られることでしょう。

石川数正(松重豊)

通称は助四郎。頼りない元康を叱咤激励する松平家中の頭脳役。文武に励み、外交方面で大いに活躍します。劇中では渋い顔が多い役どころながら、彼が破顔する日は来るのでしょうか。

平岩親吉(岡部大)

通称は七之助。元康と同い年で信任も篤く、やがて成長した嫡男・信康の傳役を任されました。劇中ではいつも朗らかな性格で、弱気になる元康を健気に支え続けます。

鳥居元忠(音尾琢真)

通称は彦右衛門。代々松平家に忠義を尽くした家柄に恥じず、生涯にわたって元康へ忠義を貫きました。劇中では父・忠吉の通訳?を務めるなど、不器用ながら気遣いの人でもありそう。

鳥居忠吉(イッセー尾形)

松平家臣団の長老格。歯が抜けているため発音が不明瞭ですが、そこがまたユーモラスな風情を漂わせます。苦しい暮らしの中でも倹約に努め、元康ひいては松平家再興の軍資金を蓄えたエピソードも。

酒井忠次(大森南朋)

通称は左衛門尉。元康不在の岡崎を守り、松平家臣団のまとめ役を務めます。十八番の「えびすくい」踊りは現代でも宴会芸として伝わっているとか。戦場で怖い時は「妻の柔肌」を思い浮かべることをアドバイスするなど、年長者らしい余裕が垣間見えます。

大久保忠世(小手伸也)

通称は七郎右衛門、自称「三河一の色男」。身なりに人一倍気を配っているものの、近ごろ髪が薄くなっているのが悩みのタネ。三河武士らしく相当な頑固者で、後に家康から「お前ら兄弟は揃いも揃って頑固者ばかり」と評されました。

夏目広次(甲本雅裕)

通称は次郎左衛門、劇中ではいかにも幸薄く、影も存在感も薄そうな彼。しかし戦場では大いに武勇を奮ったそうですから、今後の活躍に期待です。本作では事務方として元康を支える設定のようですが、どんなストーリーが用意されているのでしょうか。

本多忠真(浪岡一喜)

通称は「よいどれ殿」、いつも酒をかっくらって酔っ払っている彼が、戦場では人が変わったように大暴れ……という設定はフィクションです(武勇を奮ったのは事実)。幼くして父を喪った甥の忠勝を養育し、戦国最強に鍛え上げました。

本多忠勝(山田祐貴)

通称は平八郎。叔父・忠真に武芸を叩き込まれたお陰で、生涯57回の戦場に出るもかすり傷一つ負わなかったという武の化身。劇中では臆病な元康に襲いかかるも、やがて打ち解けて無二の忠臣に成長します。

登与(猫背椿)

酒井忠次の妻で、元康の叔母に当たります(父方・母方とも。家系図は割愛)。文献上の名前は碓井姫・吉田殿・光樹院など。忠次とは再婚、最初の夫は桶狭間で討死……つまり、第1回時点での夫婦仲睦まじげなシーンはフィクションとなります。

4ページ目 王道をゆく義元と家臣たち【駿河・今川家臣団】

 

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