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あれもこれも日本刀に由来!意外と多い暮らしに根づいた「日本刀」にまつわる慣用句を一挙紹介:2ページ目
【鞘当て/さやあて】
刀は武士の魂と言われ、その身を包む鞘(さや)にも気を配ったことから、鞘が何かに当たることを「鞘当て」と呼び、マナー違反とされました。
それを悪用して、気に入らない相手の鞘にわざと自分の鞘を当て、言いがかりをつけた者もいたそうで、「恋の鞘当て」なんて言葉もあります。
【鎬を削る/しのぎをけずる】
鎬(しのぎ)とは刀身の側面で、ここが削れるほど刀を打ち合う激闘の様子を表しています。
これを聞いて「ヤクザから『シノギ(収入源)を削る』なんて、命知らずだなあ」なんて誤解していた者がいましたが、違います。
【切羽詰まる/せっぱつまる】
切羽(せっぱ)とは刀身が柄(つか)から抜けないよう、根元で固定する金具ですが、これが詰まるほど激しく刀が打ち込まれている状態(ピンチ)を言います。
この語感からしてもう、何だか息が詰まりそうでハラハラしますね。
【反りが合わない/そりがあわない】
刀が一振りごとの手作りであるように、納める鞘も刀の形状(反り・刃渡りなど)に合わせたオーダーメイドなので、その辺に転がっている刀と鞘をテキトーに合わせても、上手く納まりません。
そうした事から、相性の悪い二人を「(刀と鞘の)反りが合わない(から納まらない)」と言います。
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