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あれもこれも日本刀に由来!意外と多い暮らしに根づいた「日本刀」にまつわる慣用句を一挙紹介:4ページ目
【抜き打ち/ぬきうち】
刀を抜いて構え、敵と対峙する「立合い」に対し、どんな状態からでもいきなり刀を抜いて打ち(斬り)かかる「居合い」。
転じて、いきなり何かすることを抜き打ちと言い、昔は学校でも「抜き打ちテスト」なんて言いましたが、最近はどうでしょうか。
【元の鞘に納まる/もとのさやにおさまる】
先ほども紹介した通り、刀と鞘は互いの形状に合わせてオーダーメイドされるため、他のものと合わせても上手く行きません。
そこでやはり、元の相手が一番だと納まる様子を、男女の復縁に喩えた言葉です。
今度こそ、末永くお幸せに。
【焼きを入れる/やきをいれる】
鉄は熱してから急激に冷却すると、組織が固くなるため、刀を鍛える過程の中に、真赤に熱した状態から冷水につけ込む工程があります。
これを「焼き入れ」と言いますが、転じて「たるんでいる奴の根性を叩き直す」的な意味で「焼きを入れる」などと使われます。
終わりに
とまぁ、他にも色々ありますが、今なお私たちの暮らしに根づき、息づく「刀」にまつわる言葉のあれこれ。
かつて武士たちがどんな思いでどのように暮らしていたのか、こうした言葉の一つ一つからその情景を浮かべ、往時に想いを馳せていただけましたら幸いです。
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