
- No.175「おんぶ」の語源はポルトガル語から!?ポルトガル語由来の意外な日本語
- No.174そうだったの!?「お勘定」を意味する「おあいそ」実は店側が使う言葉だった
- No.173「楽しい」は「手伸ばし」から?日本神話に起源を持つポジティブな日本語

あれもこれも日本刀に由来!意外と多い暮らしに根づいた「日本刀」にまつわる慣用句を一挙紹介
日本の歴史と文化を象徴するモノの一つに「日本刀」を挙げる方は少なくないと思います。
その姿は戦場におけるニーズから常に進化を遂げ、製鉄や鍛造をはじめとする技術が洗練されていく過程を体現。そこへ美学が融合して芸術の域に昇華され、日本を代表する文化の一つとして、世界的な認知を得るに至ります。
しかし、武器という性質上、残念(当然)ながら私たちの日常生活には馴染みがないようです。
とは言いながら、私たちの日常生活には「刀」に由来する言葉が意外と溶け込んでいるもので、今回はそれらを紹介したいと思います。
【相槌を打つ/あいづちをうつ】
「うんうん、そうだね」
相手の話に返事をすることですが、これはもともと刀鍛冶に由来する言葉です。
向かい合った鍛冶屋が息を合わせて順序よく鉄を打つ様子を表し、ただ返事をするだけでなく当意即妙、小気味(リズム)よくあることが肝心です。
【折紙付き/おりがみつき】
信頼性を保証された人やモノなどについて表す言葉ですが、これは江戸時代、刀剣鑑定の大御所であった本阿弥家が二つに折った奉書紙(上等な和紙)を鑑定書に用いたことに由来します。
【急刃凌ぎ/きゅうばしのぎ】
最近では「急場」とも書きますが、戦場で刀が刃こぼれしてしまった時、とりあえず斬れるよう急いで研いだ(刃をつけた)ことに由来します。
その意味からすると「急場」でもニュアンスは通じますね。
バックナンバー
- No.175「おんぶ」の語源はポルトガル語から!?ポルトガル語由来の意外な日本語
- No.174そうだったの!?「お勘定」を意味する「おあいそ」実は店側が使う言葉だった
- No.173「楽しい」は「手伸ばし」から?日本神話に起源を持つポジティブな日本語
- No.172「打ち合わせ」や「三拍子そろう」も!日本の古典音楽「雅楽」が由来の言葉たち
- No.171「早苗饗」ってどう読むか分かる?失われつつある日本農業の伝統文化について