【最終回】「鎌倉殿の13人」義時たちに待ち受ける、それぞれの結末。第48回放送「報いの時」振り返り:5ページ目
どこまでも油断ならない義村
“のえ”の依頼で麻の毒を調達した義村は、義時に呼ばれて酒を振る舞われました。この展開で、酒に毒が入っていないと信じられる者はどれほどいるでしょうか。
押し問答の末に渋々一口飲んだ義村は、これが最期とばかりコンプレックスをぶちまけます……が、実は毒など入っていないただの酒。「ホントだ、(舌が痺れたと思っていたら普通に)しゃべれる」プラシーボ効果ってすごいですね。
お互い腹を割ったところで、義村は最も重大な秘密を打ち明けました。
「女子(おなご)は皆キノコが大好きだと言ったが……あれは嘘だ」
「もっと早く言って欲しかった~!」
どうもキノコの事になると目の色が変わる義時。これがキノコ納めとなります。
少し話は戻って、義時に対する義村のコンプレックス。源頼朝(演:大泉洋)にそば近く仕え、常に鎌倉ひいては天下を見据えた義時に対して、あくまで三浦一族の利益を優先してきた義時。これが執権と御家人の差につながったのでしょう。
しかし流石は平六、義時に敵わぬと見るや掌を返して「これからも北条は三浦が支える」と忠義を誓いました。
一度死んだつもりになったからと信じる義時。しかし最後まで油断のならない盟友同士の関係は、数十年の歳月を経て北条と三浦の最終決戦「宝治合戦(宝治元・1247年6月5日)につながります。