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【最終回】「鎌倉殿の13人」義時たちに待ち受ける、それぞれの結末。第48回放送「報いの時」振り返り

【最終回】「鎌倉殿の13人」義時たちに待ち受ける、それぞれの結末。第48回放送「報いの時」振り返り

最後まで愛されなかった“のえ”

一説に義時を毒殺したとされる“のえ(演:菊池凛子。伊賀氏)”。本作でも彼女による毒殺説が採用されました。

「あら、バレちゃった」

医師(演:康すおん。佐々木善住か)の見立てによれば「アサ」すなわち麻の毒を盛られたとのこと。祖父・佐々木秀義(演者同じ)の「あさぁ!(さぁ?)」ネタを再利用したのかも知れません。

この麻とは恐らく大麻のこと。WHO(世界保健機関)によると脳・呼吸器・生殖・精神障害などが指摘されており、ただちに影響がなかったとしても、再起不能に陥れれば暗殺は容易になるでしょう。

「もっと早く本性を見抜くべきだった」

そう言う義時に、“のえ”は「あなたには無理。私のことなど少しも……少しも見ていなかったから」と最後の抗議。いくら権力のために近づいたとは言え、十数年間も一緒にいたのだから義時も少しは愛情をかけてあげてもよさそうなものです。

確かに毒を盛る方も盛る方ですが、盛られる方も盛られる方。夫婦関係のトラブルは、大なり小なり必ず双方に問題があるもの。

「死に際は大好きなお姉さまにみとってもらいなさい」

息子・北条政村(演:新原泰佑)が跡を継げないなら、ここにいる甲斐もない。そううそぶき出ていく“のえ”。しかし執権でなくとも、当時北条一族に連なるだけで相当な旨味があったはずですが、それでは満足できなかったのでしょう。

ちなみに彼女は義時の死後、政村を執権にする≒泰時を亡き者にするため三浦義村と手を組むことになります(伊賀氏の変)。

5ページ目 どこまでも油断ならない義村

 

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