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”じっぽん”と読まれていたことも…日本はどうして国際的な場面で「Japan」と呼ばれるようになったの?:3ページ目
「日本」はなぜ海外で「JAPAN」になったの?
さて、そんな日本が海外で一般的に「JAPAN」と呼ばれるようになったきっかけは、ヴェネツィアの商人で冒険家でもあったマルコ・ポーロが『東方見聞録』の中で「ジパング(Cipangu)」として日本をヨーロッパに紹介したことでした。
「ジパング」は、もともと「日本」の漢音読みである「じっぽん」が変化したもの。
この「ジパング」を語源とした「JAPAN」が海外での日本を意味する言葉として広まり、定着していったのです。
ちなみに英語圏以外のヨーロッパ諸国でも、「日本」のことを
- ジャポン(フランス)
- ヤーパン(ドイツ・オランダなど)
- ジャポーネ(イタリア)
- イェポーニャ(ロシア・ウクライナなど)
と、頭の「J」の発音の違いはあるものの、なんとなく似たような発音で呼びます。
ここで共通しているのは、日本が自ら制定した「日本」という国号が、長い歴史の中で国際社会から認められ続けてきたという事実ですね。
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