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”じっぽん”と読まれていたことも…日本はどうして国際的な場面で「Japan」と呼ばれるようになったの?:2ページ目
「日本」は「じっぽん」とも読まれていた!?
かつて「倭」「倭国」などと呼ばれていた日本が、国号として「日本」を制定したのは、壬申の乱で勝利した大海人皇子として知られる天武天皇の時代でした。
この「日本」という漢字が書いてあったら、現代の私達はごく自然に「にほん」「にっぽん」と読みます。これは、漢字の音読みの中でも「呉音(ごおん)」と呼ばれる読み方に基づくものです。
一方、「日本」が国名として成立した当初は「漢音(かんおん)」という別の音読みも通用していました。「漢音」で「日本」を発音すると「にっぽん」ではなく「じっぽん」となります。
現在でも、中国の標準語とされている「北京語」では「日本」を「ジーペン」に近い発音で読みます。また現代の日本国内でも「本日」を「ほんじつ」と読むなど、「漢音」は生きています。
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