東国の中世!室町時代、関東地方にあった東国支配の為の役職と組織をわかりやすく解説:2ページ目
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3. 関東管領(かんとうかんれい)
どんな役職?
関東管領は、鎌倉公方を助けるために室町幕府が設けた役職です。主に上杉氏(うえすぎし)という家の人たちが関東管領を務めていました。関東管領は、鎌倉公方をサポートしながら、関東地方の平和を守るために働いていました。
どんなことがあったの?
関東管領と鎌倉公方は、一緒に協力して関東を治めることもあれば、対立することもありました。関東管領は、ただの助け役ではなく、自分たちで判断して行動することもありました。
ときには鎌倉公方とうまくいかなくなり、関東管領が自分で関東をまとめようとすることもあったのです。そのため、関東管領と鎌倉公方の関係はとても複雑で、一筋縄ではいかないものでした。
4. 鎌倉府(かまくらふ)
何をするところ?
鎌倉府は、鎌倉公方が関東地方を治めるために設けた「政府」のようなものです。鎌倉にあって、関東地方の政治や軍事、武士の生活をまとめていました。
どんな役割があったの?
鎌倉府は、関東全体を治めるための中心的な場所でした。鎌倉公方や関東管領が協力して鎌倉府を運営し、地域全体が平和になるようにがんばっていました。
また、地域の有力な武士たちとも協力し、うまく地域をまとめていました。鎌倉府があったことで、関東地方の統治がスムーズに行われたのです。
もう少し、わかりやすくまとめてみますね。
まとめ
- 鎌倉公方は、関東地方を治めるために室町幕府から派遣された人です。
- 古河公方は、鎌倉公方が分裂してできた新しい勢力です。
- 関東管領は、鎌倉公方を助ける役職で、主に上杉氏が担当していました。
- 鎌倉府は、鎌倉公方が関東を治めるための政府のようなものです。
さて、これで中世の室町幕府における東国支配の役職と組織について、整理できたでしょうか。
当時の東国武士たちにとって、これらの役職や組織をもとに、関東地方をどう治めるかを考える上でとても大切でした。
参考
- 石井 進『中世武士団』(講談社学術文庫 1974)
- 植田 真平『対決の東国史④ 鎌倉公方と関東管領』(吉川弘文館 2022)
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