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大河ドラマ「どうする家康」史実をもとにライター角田晶生が振り返る 酒井忠次(大森南朋)を呼ぶときの「左衛門尉(さゑもんのじょう)」にはどんな意味がある?【どうする家康】

酒井忠次(大森南朋)を呼ぶときの「左衛門尉(さゑもんのじょう)」にはどんな意味がある?【どうする家康】:3ページ目

終わりに

こうした官職の私称は、やがて武家百官(ぶけひゃっかん。武士の間で広まった官職風の人名。関東では東百官とも)などにこなれていきました。

現代でも名前の末尾に「~と(人)」「~すけ(助、介、輔)」「~へい(平)」「~や(弥)」など、その名残が見られますね(名づけた当人たちは意識していないかも知れませんが)。

他にもたくさん出て来るので、「もしかして、この通称も官途名かな?」など意識して時代劇を観てみると面白いですよ!

※参考文献:

  • 『寛政重脩諸家譜 第一輯』国立国会図書館デジタルコレクション
  • 小和田哲男『日本史に出てくる官職と位階のことがわかる本』 新人物往来社、2009年10月
  • 木下聡『中世武家官位の研究』吉川弘文館、2011年11月
 

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