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自慢できるコトバの語源 いくつ知ってる?梅見月、恵風、雪消月…如月だけじゃない2月の別名を紹介

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仲春(ちゅうしゅん)

旧暦では春は1~3月を指し、1月が長男を意味する孟春、3月が末っ子を意味する季春、2月は次男を意味する仲春という訳です。

卯月(ぼうげつ、うのつき)

卯月(うづき)と言えば旧暦4月を指す言葉ですが、古代中国では1月を寅(とら)の月としていたことから、次の2月は卯(うさぎ、う)となります。

4月と紛らわしいので「建卯月(けんぼうげつ)」と言えば間違えないでしょう。

雪消月(ゆききえづき、ゆきけしづき)

地方によっては雪がとけ始める時期なので、こう呼ぶそうです。何だかんだ言っても、徐々に暖かくなってきているのが感じられますね。

令月(れいげつ。麗月)

令は「よい(例:令和)」、麗は「うるわしい」を意味し、古来2月の美称として使われていますが、特に2月をよい月としているのは、やはり梅の花が咲き始めるからでしょうか。

おまけ:February

ちなみに、英語で2月を表すFebruaryの語源は、古代ローマが戦死者を慰霊・浄化するため毎年2月に執り行った慰霊祭フェブルアーリア(Februalia)に由来し、そこでは月の神フェブルウス(Februus)が祀られたそうです。

終わりに

単に「2月」だと「1年間で2番目の月」という意味しかありませんが、これらの別名にはそれぞれ季節の情緒が込められており、知っているだけでも「もうすぐ春が来るんだな」と感じられるもの。

手紙やメールを出す時に「拝啓 そろそろ雁も北へ帰る季節となりましたが……」あるいは「恵みの風が春の気配を届け始めましたが……」などと書いてみると、何げないコミュニケーションも、より豊かに楽しめるのではないかと思います。

※参考文献:
角川書店 編『俳句歳時記 第五版 春』角川ソフィア文庫、2018年2月24日
伊宮伶『異名・別名の辞典』新典社、2003年7月1日

 

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