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写経って実は命がけ!病気平癒の写経が原因で病気に……写経所の知られざる実態

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『写経所食口帳断簡』(しゃきょうしょ しょっこうちょう だんかん)という8世紀頃の文書では、写経所で働く役職と、支給する米の割り当てなどがかかれています。

・経師(きょうじ)…写経をする人。
・装潢(そうこう)…経典の装釘をする人。
・校生(きょうしょう)…経典の校正を行う人。
・舎人(とねり)…雑務係。
・仕丁(しちょう)…雑務係。
・案主(あんず)…記録・文書の取り扱いに当たる役人。

写経所の職員は宿所に寝泊りし、休みなしで朝から晩まで仕事をしていました。経師たちには食料と給料が支給されましたが、この給料は出来高払いで用紙1枚につき5文。1日に多い人で14枚弱、少ない人で5枚程度。

しかし校正で誤字がみつかると、5つで1文、脱字は1字につき1文、脱行は1行につき20文の罰金が科せられたといいます。

寺、めっちゃブラック企業です。

しかも彼らはあくまで仏僧。自分のために写経をするということは仏教の業、執着に該当します。あくまで利他の精神を持たなければなりません。そのため彼らが具合が悪くなっても、彼らのために写経する人はいないのです。

それを考えるとあまりに皮肉で、不憫な気もしますね。

参考サイト:川原寺

 

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