- No.145【賛否両論】大河ドラマ『どうする家康』を振り返り見えてきた3つの「どうする」まとめ
- No.144「どうする家康」最後はみんなで海老すくい…最終回放送「神の君へ」振り返り
- No.143【最終回予習】本当に色々(1616年)あったね…徳川家康の死から「神の君」となるまで【どうする家康】
「どうする家康」壊れてしまった信康。母はついに決意する。第23回放送「瀬名、覚醒」振り返り:2ページ目
愛嬌ある小悪党・水野信元の最期
……三年佐久間信盛が讒にあひて、右府の憤をかうぶり、岡崎にのがる。右府使して信元を殺さむと乞れしかば、東照宮にもやむことを得たまはず、信元を喩され三河国大樹寺にをらしめ、十二月二十七日石川数正、平岩親吉がために害せらる。……
※『寛政重脩諸家譜』巻第三百二十八 清和源氏(満政流)水野
天正3年(1575年)12月27日。三河大樹寺に逃げ込んでいた水野信元が、石川数正(演:松重豊)と平岩親吉(演:岡部大)に暗殺されました。
劇中では信元を刺した親吉が、何だかずいぶん怯えていましたね。人を殺すのは初めてですか?これまで幾多の戦場を駆け巡った勇士が、そんなことでは困ります。
そもそも本作における水野信元って、死を惜しまれるようなキャラクターでしたっけ?
いくら伯父とは言え、今まで家康陣営とはしばしば対立していた延元。その死は小悪党に相応しい≒取るに足りない最期と感じられました。
「俺はお前への見せしめなんだ」
ところで見せしめに粛清される無頼漢キャラと言えば、前作「鎌倉殿の13人」に登場した上総介広常(演:佐藤浩市)を思い出します。
狂暴ながら純粋な一面も併せ持っていた広常。主人公のよき相談役として感情移入させてからのロスに、多くの武衛(ファン)たちが涙したものです。
そういう丁寧な積み重ねを飛ばして、いきなり「伯父上が」と言われても戸惑ってしまいますね。
なお『松平記』によると、信元は武田方の美濃岩村城へ兵糧を提供しており、これを佐久間信盛(演:立川談春)が密告したのでした。
信元の遺領は佐久間が奪い取り、やがて信元の遺児が奪い返すのですが、それはまた別の話し。
バックナンバー
- No.145【賛否両論】大河ドラマ『どうする家康』を振り返り見えてきた3つの「どうする」まとめ
- No.144「どうする家康」最後はみんなで海老すくい…最終回放送「神の君へ」振り返り
- No.143【最終回予習】本当に色々(1616年)あったね…徳川家康の死から「神の君」となるまで【どうする家康】
- No.142「どうする家康」共に乱世の夢を見ようぞ!第47回放送「乱世の亡霊」振り返り
- No.141二代将軍・徳川秀忠には息子が二人、どちらが将軍に相応しいか家康が課した試験とは?