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「どうする家康」弱き主君は害悪、滅ぶが民のため。武田に従う?第16回放送「信玄を怒らせるな」振り返り:5ページ目
次週・第17回放送「三方ヶ原合戦」
「時は今……(中略)……敵は、織田信長!」
あぁ、その名文句を今言っちゃいます?明智光秀(演:酒向芳)が本能寺の変(天正10・1582年6月2日、信長暗殺事件)を起こす際の決めゼリフを。
時ハ今天下(あめがした)シル五月哉(さつきかな)
※「天正十年愛宕百韻」明智光秀の発句
【意訳】今が絶好のタイミング。この五月に天下を治める(しる)≒信長を倒すのだ!
そして「敵は本能寺にあり!」のオマージュ。次週の三方ヶ原合戦に力を入れているのは分かりますが、それは本能寺の変までとっておいて欲しかったですね。
また「いざ、風の如く進め!」はご存じ風林火山(孫子の兵法)ですが、せっかく全軍赤備に統一しているのだから「火の如く侵し尽くせ!」の方が……いえ、できればすべて演説に込めて欲しかったと思います。
あと、武田の家臣は山県昌景・穴山梅雪(演:田辺誠一)・勝頼そして千代しか登場しないのでしょうか。出来れば他の武将たちも……いえ、何でもないです。
さて、次週の第17回放送は「三方ヶ原合戦」。源三郎の生還から2年以上の歳月が流れ、時は元亀3年(1572年)冬。
迫りくる武田の最強軍団を前に、家康たちは生き延びることができるのでしょうか。次週も目が離せませんね!
※参考文献:
- 『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 前編』NHK出版、2023年1月
- 『徳川実紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション
- 『寛政重脩諸家譜 第一輯』国立国会図書館デジタルコレクション
- 鴨川達夫『武田信玄と勝頼 文書にみる戦国大名の実像』岩波新書、2007年3月
- 柴辻俊六ら編『武田勝頼のすべて』新人物往来社、2007年1月
- 武田知弘『「桶狭間」は経済戦争だった』青春出版社、2014年6月
- 二木謙一『徳川家康』ちくま新書、1998年1月
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