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「打ち合わせ」や「三拍子そろう」も!日本の古典音楽「雅楽」が由来の言葉たち:2ページ目
「打ち合わせ」
イベントがうまくいったり、仕事の段取りがうまく進むようにするように、メンバーが話し合いを重ねる光景はよく見られます。このように、関係者が事前に「打ち合わせ」していくことは、事業がうまくいくためにも必要なステップです。
この普段からよく使う「打ち合わせ」という言葉のルーツは、実は雅楽にあります。
雅楽で使われる笙(しょう)などの管楽器、琵琶に代表される弦楽器、リズムを刻む太鼓などの打楽器などと、これらの音程やリズムを合わせるために、「笏拍子」(しゃくびょうし)と呼ばれる打楽器を打って拍手を調整することを、「打ち合わせ」といっていました。
「かん(甲)高い」
元々雅楽の歌謡では、同じ音のオクターブ以上の音のことを「甲(かん)」、基音のことを「乙(おつ)」と呼んでいました。「甲高い(かんだかい)」という言い方も、実は個々に由来しています。
「かん高い声」なんていうと、ちょっと耳障りな高い声のことを指してますが、反対に、基音に渋みのある独特の雰囲気があることから、「乙な声」などと表現されるようになったといわれています。
現在では、例えば、「今日の味噌汁、なかなかおつな味だったよ」なんていえば、「味わい深みのある味だった」ということになります。
「三拍子そろう」
「あの選手は、打つ・走る・守ると、三拍子揃った好選手だ」なんていうと、重要な3つの条件や、大切な条件がすべて揃っていることを意味していますが、実はこれも雅楽起源の言葉です。
もともとは、小鼓(こつづみ)・大鼓(おおかわ)・笛(または太鼓)の3種の楽器で拍子がぴったり取れたことをいったようです。ちなみに3月3日の「桃の節句」(ひな祭り)の雛人形の「五人囃子(ごにんばやし)」はこの3人に「笛」「謡(うたい)」の二人が加わった五人になります。
さて、いかがでしたでしょうか。「雅楽」をはじめとして、日本語には、日本の伝統芸能由来の言葉がまだまだあります。これを機に是非、普段使われている言葉の由来を気にされてみても良いかもしれませんね。
参考
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