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シカト、ピカイチ…意外に多い?「花札」から生まれた日本語たちを紹介:2ページ目
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ボンクラ
いつもぼんやりとして物事がわかってない人を指す言葉の「ボンクラ」。これも花札をはじめとした、さまざまなギャンブルが行われていた昔の賭博場で生まれた言葉です。
「ボンクラ」とは漢字で書くと「盆暗」となります。「盆」は「賭博場」のことを指し、「暗」は「負けてばかり」の様子を表す言葉です。このことから、ギャンブルで負けてばかりの人を「ボンクラ」と呼ぶようになりました。
「ギャンブルで負けてばかりいる人は、いつもぼんやりして物事がわかってないから負ける」ということから「ボンクラ」が使われるようになったとされています。
「三下」
「三下」とは、「どこの三下でえ!」「この三下野郎が!」と、相手を見下げて呼ぶ言葉。もともとは、花札などで行う「カブ」という名前の賭け事に由来します。
カブは、二枚の花札をひいて、合計が九に近いほど強いという博打。二枚合計して「三」や「二」ではほとんど勝ち目がないので、「三」より下の数はまるで価値がありません。
このことから、相手を見下し、馬鹿にする言葉として「三下」という言葉が生まれたとされています。
いかがでしたでしょうか。今回取り上げた言葉は、花札由来の言葉のうちのほんの一部です。
もしかしたらまだまだあるかもしれませんよ。是非、探してみてくださいね。
参考
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