- No.199晴れ舞台をなぜ「檜舞台」という?『日本書紀』に行き着く、ヒノキが別格な存在である理由
- No.198「同じ穴の狢(むじな)」って結局なに?むじなの正体と“同じ穴”になった意外な理由
- No.197語源が切なすぎる…湯たんぽの漢字はなぜ「湯湯婆」と書く?由来と歴史をたどる
乾燥海苔のルーツは紙にあり。「冷やかし」の語源にもなった浅草紙とは?
今も昔も大事な生活必需品の紙。鼻をかむ、字を書く、お手洗いに使うなど、欠かせないアイテムですね。江戸時代には古紙の再生が盛んになり、京の「西洞院紙」、大坂の「湊紙」などと並び、江戸では「浅草紙」が有名になりました。ちなみに、塵(ごみ)になるものを紙にすることから、別名塵紙(ちりがみ)とも呼ばれました。
この浅草紙、「冷やかし」という言葉の語源でもあり、おにぎり・手巻き寿司でお馴染みの四角い海苔、板海苔(乾燥海苔)の原型にもなったんです。
吉原での暇つぶしが「冷やかし」に
そもそも「冷やかす」とは、煮た紙を冷ましたり、水槽に古紙を入れて水を含ませ軟らかくする工程のこと。その紙が軟らかくなるのに二、三時間はかかったといい、その間、職人は紙を漉くことができないので暇になっちゃうんですね。
その間何をしたかというと、浅草から近い吉原へ。しかし、仕事中ですし遊女を買う時間はありません。職人がしょっちゅう遊べる金銭的余裕もないことでしょう。そこで、格子越しに遊女の顔を眺めたり、話しかけたりして楽しみ、そのまま帰ってしまうというわけです。
この、買う気も無いのに吉原をぶらぶらする行為から「ひやかす」という言葉が生まれたと言われています。
「あら、あの男また来たよ」
「あの人は金にならないよ。紙を冷やかしてる間に来てるだけなんだから」なんて遊女の声が、聞こえてきそうです。
ページ: 1 2
バックナンバー
- No.199晴れ舞台をなぜ「檜舞台」という?『日本書紀』に行き着く、ヒノキが別格な存在である理由
- No.198「同じ穴の狢(むじな)」って結局なに?むじなの正体と“同じ穴”になった意外な理由
- No.197語源が切なすぎる…湯たんぽの漢字はなぜ「湯湯婆」と書く?由来と歴史をたどる
- No.196「ポン酢」の“ポン”はどういう意味?実は日本語ではなく語源はオランダ語にあった
- No.195隅田川があるのになぜ”墨田”区?思わず自慢したくなる東京の区名・地名に関するトリビア【後編】
