
遊女を身請けする相場は?鳥山検校(市原隼人)は何者?ほか…【大河べらぼう】2月23日放送の解説&振り返り:4ページ目
蔦重なりの愛情表現?『女重宝記』とは
男性の中には特別な感情を持つ女性に対して、分厚い書籍を贈る場合があります。
そして女性はほぼ100%困惑し、センスのなさに呆れ返るものです。
……まるで20代の自分を見るような思いで観ていました。あまりの恥ずかしさに
「その電話帳のような『女重宝記』で、蔦重ともども自分の横っ面をぶん殴って欲しい」
とすら思ったのはここだけの話です。
ちなみに蔦重が瀬川に贈った『女重宝記(おんなちょうほうき)』とは、重宝される女性マニュアル。要するに「初めての奥様ガイド」のような書籍でした。
『女重宝記』は元禄5年(1692年)に苗村丈伯(なむら じょうはく)によって書かれたもので、全5巻。その内容は以下のようになっています。
- 第1巻:化粧や衣服、言葉遣いについて
- 第2巻:結婚について
- 第3巻:妊娠・出産について
- 第4巻:教養や技芸について
- 第5巻:単語集
確かに役立ちそうではありますが……まったく……豆腐もとい本の角に頭ぶつけて〇んじまえ!
ちなみに同じ作者が『男重宝記(おとこちょうほうき)』も書いており、こちらも面白いので、改めて紹介できればと思います。
5ページ目 柯理(少年蔦重)があざみ(少女瀬川)に贈った『塩売文太物語』とは?