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遊女を身請けする相場は?鳥山検校(市原隼人)は何者?ほか…【大河べらぼう】2月23日放送の解説&振り返り

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柯理(少年蔦重)があざみ(少女瀬川)に贈った『塩売文太物語』とは?

井戸に落としてしまったあざみの宝物をどうしても取り出せない柯理(からまる)。

戻らないと親父様に殴られる……泣き言を洩らす柯理を、その場で殴る関係性は昔からだったようです。

何とか手打ち(という表現から、恐らく柯理に何らかの過失があったものと推測)にしてもらうため、柯理があざみに贈った宝物とは、赤本『塩売文太物語』でした。

『塩売文太物語(しおうりぶんたものがたり)』あらすじはこんな具合です。

……今は昔し、常陸国(現代の茨城県)に文太という塩売りが住んでいました。
文太には小しお(こしお)という娘がおり、和歌を嗜んでいたと言います。
ある日、地元一番の塩問屋が小しおを嫁(息子の妻)に欲しいと言い出しました。
申し出を受けた文太は悩んでしまいます。
このころ文太の家には助八(すけはち)という京都からの行商人が出入りしており、和歌を通じて小しおと懇ろだったからです。
助八が来るのを心待ちにしていた小しおは、ある日塩問屋から預かっていた鴛鴦(おしどり)を逃がして(助けて)しまいました。
旅から戻った助八はそれを聞くと、塩問屋の報復を恐れて小しおを連れて駆け落ちします。
しかし間もなく塩問屋に捕まり、二人揃って海に沈められることになってしまいました。
あわや処刑寸前になって役人が現れ、二人は無罪放免に。この役人は小しおが助けた鴛鴦の化身だったのです。
小しおを京都に連れ帰った助八は身分を明かし、実は貴族の御曹司だったのでした。
助八と小しおは晴れて夫婦となり、文太夫婦も招いてみんな幸せに暮らしたということです。

……というお話し。

子供向けのありきたりな筋書きですが、瀬川はずっと大事に持っていたのでした。

助八を蔦重に見立て、そんな未来を夢見ていたのかも知れませんね。

九郎助稲荷「バーカバーカ、豆腐の角に頭ぶつけて〇んじまえ!」

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