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遊女を身請けする相場は?鳥山検校(市原隼人)は何者?ほか…【大河べらぼう】2月23日放送の解説&振り返り

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遊女を身請けする相場は?

ひとたび吉原遊廓へ売られた遊女が大門を出る道は大きく三つ。

一つは死ぬこと。もう一つは年季奉公が明けること。そして最後は身請けでした。

劇中でも解説されたとおり、身請けとは遊女の借金を肩代わりし、将来的な見込み収益を先払いすること。

身請けされた遊女は妻なり妾(公認の愛人枠)に収まることが一般的で、教養の高い遊女は商家の切り盛りを任されるようなこともありました。

そんな身請けの相場はピンキリですが、キリでも決して安いものではありません。

下級ランクの遊女だと身請けの相場は40両ほど。現代の金銭価値で約200~400万円(約5~10万円/両)といったところでしょうか。

説によってはこの2~3倍とも言われるため、遊女の身請けは新車か安い不動産物件を購入するくらいの感覚だったようです。

ちなみにピンの方はいかほどかと言いますと、例えば第3代仙台藩主・伊達綱村(だて つなむら)が2代目高尾太夫(たかおだゆう)を身請けした時は、彼女の体重と同じ目方の金塊を支払ったと言います。

それが具体的にいくらなのかは当時の金相場にもよるため、一概には言えません。

高尾太夫の体重を45キロと仮定(ごめんなさい)、現代の金相場14,000円/グラムとした場合、×45,000グラムで6億3千万円となりました。

これはなかなかべらぼうな金額ですが、さすがは大藩のお殿様と言ったところでしょう。

3ページ目 鳥山検校(市原隼人)とは何者?

 

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