九郎助稲荷(綾瀬はるか)の実際の場所、蔦重の出自、桶伏の刑など…「大河べらぼう」初回放送振り返り
明和の大火を生き延び、茶屋奉公と貸本屋で暮らしを立てていた蔦屋重三郎(横浜流星)は、子供の頃から可愛がってくれた朝顔(愛希れいか)の死に愕然とします。
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天下御免の吉原で下級遊女が困窮しているのは、無許可で風俗営業をおこなう岡場所や宿場のせいだ……ならば奉行所に警動(けいどう。摘発)してもらおうと知恵をめぐらし、田沼意次(渡辺謙)に直訴するも社会の現実を諭されてしまいました。
がっかり吉原に帰ってくれば、大騒ぎを起こした罰で桶伏の刑に。暗闇の中で三日三晩、吉原復興の妙策を考え抜いた蔦重。今度は何をしでかすのでしょうか。
……さぁ始まりました。令和7年(2025年)NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺~」、皆さんも楽しみにしていましたか?していましたよね?
正義感に突っ走る粗削りな若者が「江戸のメディア王」となるまでを描く本作。これから一年間、楽しんでまいりましょう!
蔦屋重三郎の出自について
本作では両親から捨てられ、駿河屋市右衛門(高橋克実)に拾われた設定となっている蔦重。
蔦屋重三郎の出自については諸説あり、寛延3年(1750年)1月7日に生まれました。
父親は尾張の丸山重助(まるやま じゅうすけ)、母親は江戸の広瀬津与(ひろせ つよ)とされています。
両親の家業は不明ですが、吉原に何か関係していたのではないでしょうか。
幼名は柯理(からまる)、7歳となった宝暦7年(1756年)に喜多川家(蔦屋)の養子に出されました。
- 養父:駿河屋市右衛門(高橋克実)
- 養母:ふじ(飯島直子)
- 義兄:蔦屋次郎兵衛(中村蒼。市右衛門の実子)
この次郎兵衛、ゆくゆくは駿河屋の屋号と家業を継ぐようです。
ひとまずはこの顔ぶれが蔦重の家族と言えるでしょう。