どの男子が好み?明治時代の様々な男性の服装を描いた「開化好男子」がとても興味深い!:2ページ目
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水野年方「開化好男子」
「開化好男子」は、水野年方が明治23年(1890年)に描いた作品で、8人の様々な職業の男性の服装を描いたもの。水野年方は明治時代、浮世絵師・月岡芳年に師事し浮世絵を学びました。
右から上等官吏、法学博士、豪商紳士、醫師(医師)、代議士、壮士、学校生徒、若旦那を描いています。明治時代になって23年、洋装がどれほど浸透したのかが端的に表現されているかと思います。
右端の上等官吏の服装は明治時代らしさが溢れてますね。明治時代の役人の服装に関しては、以前紹介した、明治時代の子どもたちに向けて出版された百科事典の中の説明がとても為になります。
ジャンルの幅がスゴい!日本軍の服装からアートまで、明治時代の男子向け百科事典「明治少年節用」
先日紹介した、明治時代に当時の女の子に向けて出版された「明治少女節用」。[insert_post id=36462]この本の内容は女子向け百科事典というようなものになっており、日本髪の…
麦わら帽をかぶっている”壮士”とは、明治時代の自由民権運動での活動家のこと。イケメン武士として有名な織田信福も自由民権運動家でしたが、着物の着方に共通するものを感じますね。
作品が描かれた明治23年前後は、和装姿と洋装姿は半々くらいの割合で存在し、正装は洋装で、という流れができてきた時代だったのかもしれませんね。
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