一度は耳にしたことある!日本の歴史をダンサブルに歌う「レキシ」2015年はブレイク必至!?
あなたが小・中学生の頃にやっていた日本の歴史の勉強って、どんなものか覚えていますか?
私も多くの人がそうだったように出来事の名前と年号が一致するまで教科書やノートとにらめっこしてました。
そして21世紀の現在、そんなモヤモヤ感を持っていた我々やテストに追われる子供達にガツン!とひとつのやり方を示してくれているアーティストがじわじわと知名度を上げてきています。
その名もズバリ「レキシ」。
その正体はかつてSUPER BUTTER DOGや100s(ひゃくしき)といったバンドでキーボーディストとしてプレイしていた池田貴史氏のソロプロジェクト。
プロジェクト名は文字通り「歴史」から取られており、日本史好きの池田氏が歴史上の人物や役割などにスポットを当てて、全く独自の解釈で1つの曲にしてしまっている超個性的ユニットなのです。
どのくらい個性的かというと、たとえばこちらの楽曲
「きらきら武士feat. Deyonna」
安土桃山時代の武士の勇姿を歌っているはずなのに、曲調はとてもダンサンブル。そしてPVはちょっとおしゃれテイストも入っちゃってます。
しかもこの曲でフィーチャーされ「Deyonna」として歌っているのはなんとあの「椎名林檎」。PVに出ている女性が違うので気付きにくいですが、それもニクい狙いのように思えてGoodです。
さらにこちらの曲、「大奥〜ラビリンス〜feat. シャカッチ」。江戸時代の将軍家の正室や女中である大奥の日常を歌っています。
にもかかわらず70年代後半の欧米のディスコミュージックを思わせるサウンドと、曲中に挟まれたコミカルな場内(城内)アナウンスが一気に脱力させてくれます。
またここでフィーチャーされている「シャカッチ」とはかつてSUPER BUTTER DOGで池田氏と共にメンバーであり、現在は「ハナレグミ」として活動中の永積タカシ氏のこと。
このように共演するアーティストは全員「レキシネーム」というフィーチャーネームが付けられ、その共演者も上記以外に斉藤和義や秦基博、持田香織など、まさにここ十数年にわたる日本の音楽シーンの「歴史」のような面々が参加しています。
一見コミカルに思えるこの「レキシ」ですが、サウンドはバリエーションに富んでいるし、メロディも綺麗で聴きやすく、それぞれ共演者のカラーもよく表れた曲ばかりです。
そして何より歌詞が素晴らしく、しっかり聴きこむほど何百、何千年と大昔の人物の心情を、一番よく言い当てているような気がします。
「ほととぎす Feat. 聖徳ふとこ(安藤裕子)」
歴史というのは確かに勉強して覚えていくものには違いありません。でも彼らの音楽によって伝えられる、どんな本にもない歴史の奥深さを「感じる」のもありなのかもしれません。