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大河ドラマ「どうする家康」史実をもとにライター角田晶生が振り返る 「どうする家康」正信&半蔵の名コンビ始動、服部党の忍びたちの意地…第5回放送「瀬名奪還作戦」振り返り

「どうする家康」正信&半蔵の名コンビ始動、服部党の忍びたちの意地…第5回放送「瀬名奪還作戦」振り返り:5ページ目

終わりに

せっかくの脱出計画を「お別れが言いたいから」とお田鶴(演:関水渚)に漏らしてしまい、死罪を申しつけられてしまった瀬名一家。

お田鶴も「どうか寛大なご処置を」なんて言っていましたが、前回「死一等を減じて情けをかけてやる」と氏真に言われたのをお忘れでしょうか。もう後がない状況で出奔を図ればどうなるか、巴(演:真矢ミキ)ともども考えが足りません。

一つ態度を誤れば殺されかねない状況下にありながら、物語を展開する都合によって色々すっこ抜けているのが散見されるせいか、今一つ緊迫感に欠ける展開が続きます。

いざ脱出に際して仏像を持ち出す場面もその一つ。そんな余裕があるのか!とツッコミたくなりますが、これは前作で「こんな事なら仏像を持ってくりゃよかった……」などとぼやいていた某佐殿のオマージュでしょうか。

次週の予告ではいよいよ元康の上ノ郷城攻め。第6回放送のサブタイトルは「続・瀬名奪還作戦」。このペースで、家康が死ぬまで残り約半世紀が年末までに終わるのか、ちょっと心配になってしまいます。

ちなみに半蔵はこの時点で16歳。『寛政重脩諸家譜』によると上ノ郷城攻めで忍び6~70名を率いて大活躍するのですが、大河ドラマではどうアレンジされるのか、次週も忍者活劇に注目ですね!

※参考文献:

  • 『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 前編』NHK出版、2023年1月
 

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