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「月並みな言い方ですが……」は、なぜ”月並み”なのか?月にまつわる言葉や慣用句アレコレ
「月並みな言い方ですが……」「月並みな感想しか思い浮かばない……」など、ありふれていることや平凡なことを指す表現に「月並み」というものがあります。
みなさんも普段何気なく使っているのではないかと思われるこの表現ですが、なぜ「月並み」なのか、ご存じですか?
調べてみると、以外にも日本文化との深いつながりが見えてきました。また、この記事では、他にも「月」にまつわる慣用句などもご紹介します。
「月並み」という表現の由来は?
「月並み」という言葉は、もともとは「毎月の恒例」「毎月」「月ごと」「毎月決まって行うこと」などを表すものでした。そこから俳句や和歌などを毎月詠む会のことを「月並みの会」「月並俳諧」と呼んでいました。
ちなみに、「月並み」は月次、月浪と書くこともあります。
「月並み」が現代の意味になったのは正岡子規がきっかけ
では、「月並み」の意味がもともとのものから現代のものになったのは、どのような経緯があったのでしょうか?
先述のとおり、「月並み」は「毎月の恒例」という意味。俳諧においては「月並句合(つきなみくあわせ)」という興行が江戸時代の文化年間(1804~1818年)から明治中期まで続きました。
しかし、明治中期に俳人・歌人の正岡子規が月並句合で作られるような機知や風流振りを特徴とする旧態の俳句をありきたりだとして、「月並調」と呼んで批判しました。
現代の意味で使われるようになったのは、この正岡子規の用法がきっかけだったのです。
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