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「月並みな言い方ですが……」は、なぜ”月並み”なのか?月にまつわる言葉や慣用句アレコレ:2ページ目
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まだまだある「月」にまつわる慣用句
みなさんは、「いつも月夜に米の飯」という慣用句を聞いたことがあるでしょうか?こちらは、「苦労のない気楽な生活」のことを指し、またそれが「理想ではあるけれど、現実はなかなかそういかないこと」も指しています。
これは、昔の人は電気がなく、月夜の明かりが貴重な存在であり、庶民にとって白いごはんも限られた時に食べる貴重なものだったため、それが毎晩続けば申し分ないとされていたことに由来します。
また、「月夜に提灯夏火鉢(なつひばち)」という慣用句もあります。これは、月夜で明るいときに提灯を灯しても役に立たないどころか邪魔になる、ということから「無駄なこと」「役に立たたないこと」のたとえです。
ちなみに、「月夜に提灯も外聞(がいぶん)」という表現もあり、こちらは「無駄とわかっていても、外聞(世間体)のためにはやらなければならないことがある」という意味になります。これは、昔の商家では繁盛していることを人々に見せるために、わざと明るい夜でも提灯を灯していたことに由来します。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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