大英博物館 所蔵作品を中心に北斎の画業の変遷を追う展覧会「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」
サントリー美術館にて、展覧会「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」が開催されます。
江戸時代後期を代表する浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)は、世界で最も著名な日本の芸術家の一人です。《冨嶽三十六景》や『北斎漫画』など、一度見たら忘れられないインパクトを持つ作品の数々は、国内外で高い人気を誇っています。
北斎と海外との関係については、モネ、ドガ、ゴッホら印象派およびポスト印象派の画家たちによる北斎への傾倒や、フランスを中心としたジャポニスムへの影響が有名ですが、イギリスにも多くのコレクターや研究者がおり、その愛好の歴史は19世紀まで遡ることができます。
なかでも大英博物館には、複数のコレクターから入手した北斎の優品が多数収蔵されており、そのコレクションの質は世界でもトップクラスです。
葛飾北斎の行方知れずとなっていた作品「万物絵本大全図(ばんぶつえほんたいぜんず) 」を大英博物館が入手し、同館のオンラインライブラリで無料公開した際にはとても話題になりました。
【ダウンロード可】葛飾北斎の行方知れずだった作品103点を大英博物館が入手!オンラインで無料公開中
イギリスの大英博物館が、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)の行方知れずとなっていた作品が発見され、大英博物館がそれらを入手したと発表しました。今回、大英博物館が収蔵品に加えたの…
本展では、この大英博物館が所蔵する北斎作品を中心に、国内の肉筆画の名品とともに、北斎の画業の変遷を追います。
約70年におよぶ北斎の作画活動のなかでも、とくに還暦を迎えた60歳から、90歳で亡くなるまでの30年間に焦点を当て、数多くの代表作が生み出されていく様子をが紹介されます。また、大英博物館に北斎作品を納めたコレクターたちにも注目し、彼らの日本美術愛好の様相を浮き彫りにします。
展覧会「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」は2022年4月16日(土)~6月12日(日)の期間で開催されます。
展覧会「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」 開催概要
- 会期:2022年4月16日(土)~6月12日(日) ※作品保護のため、会期中展示替を行います。※会期は変更の場合があります。最新情報は当館ウェブサイトでご確認ください。
- 会場:サントリー美術館