すっ飛んだ2年間を補足、清少納言・爆誕!伊周と道長の弓競の実際…大河ドラマ「光る君へ」4月14日放送振り返り:3ページ目
爆誕!清少納言の少納言はどこから?
かねてからの念願叶い、藤原定子(高畑充希)に出仕することとなったききょう(ファーストサマーウイカ)。
父親の姓・清(せい)と、どこから持ってきたのか分からないけど官職の少納言(しょうなごん)を合わせて、清少納言の女房名が授けられました。
ここに清少納言(せい しょうなごん。せいのしょうなごん)が爆誕したのです。
しかし、当時の女房名は姓+親族の官職から構成されるのが一般的でした。
たとえば、まひろは後に藤式部(とうのしきぶ。藤原氏の式部=為時の娘)と呼ばれています。
でも、ききょうの親族も姻族も、少納言となったことがある者は一人もいません。
これが昔から謎とされて来ましたがとりあえず本作においては「定子が気まぐれで名づけた」説が採られたようです。
女房名に侍従(じじゅう)や小弁(しょうのべん)、少納言をつける例はあったとか。
もしかしたら清侍従(せいのじじゅう)・清小弁(せいしょうのべん)などと呼ばれていたのかも知れませんね。
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ちなみに夫も息子も捨てたと言っていたききょう改め清少納言ですが、藤原棟世(むねよ)と再婚し、のち小馬命婦(こまのみょうぶ)と呼ばれる娘を生んでいます。