すっ飛んだ2年間を補足、清少納言・爆誕!伊周と道長の弓競の実際…大河ドラマ「光る君へ」4月14日放送振り返り:2ページ目
【祝】藤原惟規、擬文章生に
さて、永らく不遇をかこちていた藤原為時(岸谷五朗)一家。
大学寮で学んでいた藤原惟規が擬文章生(ぎもんじょうしょう。擬生)の試験(大学寮試)に合格しました。
これまでずっと不出来のなんのと言われて来ましたが、惟規だってずっと努力してきたのです。永年の努力が実り、乳母のいと(信川清順)が感涙にむせぶのも無理はありません。
※酒を隠しておいた、と言っていましたが、当時の酒はアルコール度数が低いからお酢になってそうですね。
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ちなみに擬文章生の試験とは、漢籍『史記(しき)』『漢書(かんじょ)』『後漢書(ごかんじょ)』の中から5問を出題。
古代中国史マニアにはたまりませんが、どんな問題が出たのか、興味がありますね。
うち3問に正解できた者を合格としました。100点満点中、60点で合格なのですね。
ただし回答は論述であり、決まった正解がある訳ではないので、可否は試験官次第なところもあったようです。
定員が20名なので、60点をとっても全員合格にできない事情もあったからです。
その後、官僚養成機関である式部省(しきぶのしょう)が出題する省試(しょうし)に及第すると、晴れて文章生(もんじょうしょう)となれるのでした。
惟規はこの省試にもめでたく合格。自分なりに着々と出世していくのですが、詳しくは後のお楽しみにとっておきましょう。