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二人三脚体制から確執へ……兄・足利尊氏との対立で散った武将・足利直義とは?

二人三脚体制から確執へ……兄・足利尊氏との対立で散った武将・足利直義とは?

二人三脚の協力体制

後醍醐天皇から多くの守護国と地頭職を賜りましたが、次第に後醍醐天皇は力を持ちすぎた足利尊氏を失脚させたいと考えていました。それに気付いた足利直義は挙兵。見事足利の勝利に終わります。ここで、室町幕府が成立します。

兄の尊氏は武闘派として、武士への恩賞給与など、武家の棟梁として最小限のことを行っていました。それに対して政治面では弟の直義が内政を取り仕切りました。

お互いの個性を活かしながら、二人三脚で協力していた兄弟。しかし、ここでとある人物がきっかけで対立関係へと発展していきます。

高師直とは?

高師直(こうのもろなお)という、足利尊氏の秘書代表のような「執事」という立場にいた人物がいます。後醍醐天皇との戦い以来、尊氏はどうも政治意欲を失っていたようで、それを助けたのが高師直でした。

政策などをめぐり、高と直義に対立関係が発生。高のもとには新興武士が、直義のもとには鎌倉以来の有力御家人などが集まりました。そして、高と直義とのあいだで観応の擾乱が発生。最終的に、薩埵峠(さったとうげ)の戦いで実兄の尊氏に敗れました。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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