吉原よりも人気スポット!?江戸時代に存在した湯女風呂「丹前風呂(たんぜんぶろ)」とは?
みなさんは、「丹前風呂(たんぜんぶろ)」という言葉を聞いたことがありますか?漢字も少し難しいので、読み方がわからなかった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
丹前風呂は江戸時代に存在した湯女風呂で、実は単なるお風呂ではなく、いろいろな流行を生み出した場所でもありました。そこで、今回の記事では、そんな丹前風呂についてご紹介したいと思います。
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丹前風呂(たんぜんぶろ)とは?
丹前風呂(たんぜんぶろ)は、江戸時代初期に江戸神田堀丹後守という小さな大名屋敷の前にあった、湯女(ゆな)風呂屋のことです。
お店に湯女を多数おき、男性の背中を流すだけではなく、そこで春を売るようにもなりました。
女性たちは容姿が美しく、丹前風呂は江戸の中心部にあったことから、遠くの吉原よりも気軽に客が訪れ、人気の場所となりました。
丹前風呂だけではなく、他の湯女風呂も大きな発展を遂げたことから、幕府は1637年(寛永14年)に1軒ごとの湯女の数の制限などを設けましたが、徹底されなかったといいます。
美貌の湯女・勝山
なかでも有名な湯女が、勝山(かつやま)と呼ばれる女性です。
きれいな人が多かった湯女のなかでも取り分け美しかった勝山は、客からたいへんもてはやされたと言います。
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