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最長で200年説も!戦国時代とはいつからいつまでを指すのか?諸説をまとめました

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信長の上洛を機に、中央から次第に収束していった戦乱の世

一方、戦国時代の終わりについても諸説をまとめてみましょう。

  • 織田信長が足利義昭を奉じて上洛した永禄11年(1568年)
  • 織田信長が足利義昭を京都から追放した元亀4年(1573年)
  • 織田信長が安土城に入った天正4年(1576年)
  • 豊臣秀吉が「惣無事令」で大名の私戦を禁じた天正15年(1587年)
  • 豊臣秀吉が天下統一を果たした天正18年(1590年)
  • 関ヶ原の合戦で天下の趨勢が決した慶長5年(1600年)
  • 徳川家康が江戸幕府を開いた慶長8年(1603年)
  • 徳川家康が豊臣家を滅ぼし、戦乱の終結(元和偃武)を宣言した元和元年(1615年)
  • 島原の乱が鎮圧され、大規模な軍事行動が終息した寛永15年(1638年) ……など。

※以降、幕末の戊辰戦争に至るまで、200年以上にわたって泰平の世が続きました。

こうして見ると、信長の上洛から島原の乱まで約70年間の開きがありますが、流石にいくら何でも島原の乱まで戦国時代と見る説は、さすがに無理があるように思えてなりません。

ともあれ、全体を通して「戦乱の世は中央から次第に終息して行った」ようで、こちらもやはり地域によってタイムラグがあったことが分かります。

まとめ

戦国時代の期間をまとめると、最長で嘉吉元年(1441年。嘉吉の乱)から、寛永15年(1638年。島原の乱)までの200年弱、最短では明応2年(1493年。明応の政変)から永禄11年(1568年。信長の上洛)までの70数年と、非常に大きな幅がありました。

世の乱れは地方から広がり、中央から収束していく……こうした歴史の大きな動きは、他の時代や国・民族にも当てはまるのか、興味の視野が広がって楽しくなりますね。

※参考文献:
山本浩樹『西国の戦国合戦』吉川弘文館、2007年6月
渡邊大門編『真実の戦国時代』柏書房、2015年5月
黒嶋敏『中世の権力と列島』高志書院、2012年10月

 

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