【仏像の見分け方】仏像を見分けるにはファッションに注目!その1:如来:2ページ目
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【如来】
「如来」はサンスクリット語でタダーカタといいます。「如」には真実という意味があり、「如来」で真実の世界から来たもの、つまり悟りの境地に達したもの、ということになります。
仏像は、仏教の開祖である釈迦の姿をビジュアルで分かりやすいようにしたものです。ですので、当初は釈迦如来のみでしたが、時代が下ると様々な如来が考え出されるようになります。「薬師如来」「多宝如来」などはそのような如来です。
如来は俗世間からかけ離れた存在であるため、出家したものの姿、つまり装飾品がない質素な身なりで表されます。
「大衣」(だいえ)という法衣を上半身にまとい、下半身には「裙」(くん)もしくは「裳」(も)といわれる布を巻き付けています。頭髪は、「螺髪」(らほつ)という丸まった髪の毛で表現されています。大衣の着方には、両肩を覆う通肩と、右肩を出した偏袒右肩(へんけんうたん)とがあります。
如来以下の仏像については、次以降で詳しく見ていきます。
その2
【仏像の見分け方】仏像を見分けるにはファッションに注目!その2:菩薩・明王・天部
前回は、「如来」像の特徴について詳しく説明しました。[insert_post id=94561]今回は、「菩薩」、「明王」、「天部」の特徴について説明していきたいと思います。【菩薩…
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