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伝えていきたい日本の心。「ありがとう」と「おかげさま」に込められた意味とは?:2ページ目
「当たり前」と「おかげさま」
「当たり前」とは「一人『当たり』の分け『前』」を略した言葉で、大昔はみんなで狩りや漁にいったり、田んぼを耕したりすると、協力し合ったみんなで平等に、獲物や収穫物を山分けするのが原則でした。
狩りも漁も、もちろん農業も、誰一人欠けても上手くいきませんから、みんなに不満が出ないよう、年齢や身分、腕前にかかわらず公平に獲物を分けることで、共存共栄を図ったのでしょう。
そこで自分が手にする獲物は「当たり前」で、共同体に貢献した労働の対価ですから、原則として人間同士で感謝する必要はありません。
しかし、現実にはお互いに助け合ったからこその獲物・収穫であり、たとえ自分が知っていようがいまいが、どこかで誰かが助けてくれたからこそ、自分の働きが出来ることに気がつきました。
そこで先人たちは「おかげさま(御陰様)」という感謝の概念を見つけたのです。
自分がきょう一日、元気に働いて、誰かの役に立てるのは、誰かが見えないところ(陰)で支えて、助けてくれているお陰と知れば、義勇奉公(※1)の志もいよいよ湧いて来ようものです。
(※1)ぎゆうほうこう。みんなの役に立とうと進んで励むこと。
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