- No.199晴れ舞台をなぜ「檜舞台」という?『日本書紀』に行き着く、ヒノキが別格な存在である理由
- No.198「同じ穴の狢(むじな)」って結局なに?むじなの正体と“同じ穴”になった意外な理由
- No.197語源が切なすぎる…湯たんぽの漢字はなぜ「湯湯婆」と書く?由来と歴史をたどる
伝えていきたい日本の心。「ありがとう」と「おかげさま」に込められた意味とは?:2ページ目
「当たり前」と「おかげさま」
「当たり前」とは「一人『当たり』の分け『前』」を略した言葉で、大昔はみんなで狩りや漁にいったり、田んぼを耕したりすると、協力し合ったみんなで平等に、獲物や収穫物を山分けするのが原則でした。
狩りも漁も、もちろん農業も、誰一人欠けても上手くいきませんから、みんなに不満が出ないよう、年齢や身分、腕前にかかわらず公平に獲物を分けることで、共存共栄を図ったのでしょう。
そこで自分が手にする獲物は「当たり前」で、共同体に貢献した労働の対価ですから、原則として人間同士で感謝する必要はありません。
しかし、現実にはお互いに助け合ったからこその獲物・収穫であり、たとえ自分が知っていようがいまいが、どこかで誰かが助けてくれたからこそ、自分の働きが出来ることに気がつきました。
そこで先人たちは「おかげさま(御陰様)」という感謝の概念を見つけたのです。
自分がきょう一日、元気に働いて、誰かの役に立てるのは、誰かが見えないところ(陰)で支えて、助けてくれているお陰と知れば、義勇奉公(※1)の志もいよいよ湧いて来ようものです。
(※1)ぎゆうほうこう。みんなの役に立とうと進んで励むこと。
バックナンバー
- No.199晴れ舞台をなぜ「檜舞台」という?『日本書紀』に行き着く、ヒノキが別格な存在である理由
- No.198「同じ穴の狢(むじな)」って結局なに?むじなの正体と“同じ穴”になった意外な理由
- No.197語源が切なすぎる…湯たんぽの漢字はなぜ「湯湯婆」と書く?由来と歴史をたどる
- No.196「ポン酢」の“ポン”はどういう意味?実は日本語ではなく語源はオランダ語にあった
- No.195隅田川があるのになぜ”墨田”区?思わず自慢したくなる東京の区名・地名に関するトリビア【後編】

