西郷どんの予習に!幕末の英雄・西郷隆盛の10の歩みを分かりやすく解説 [明治編]:2ページ目
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⑩士族の不満の受け皿となり担がれた西南戦争
明治6年に下野して鹿児島に帰った西郷は、士族のための私学校を創設。西郷自身にはもはや私心や野望はなく、不平士族の若者たちを教育することで統率し、暴発を抑制する事のみを考えていました。
私学校跡 出典元:Wikipedia
しかし西郷の思いとは裏腹に、明治10年、私学校の生徒が暴発。西郷は周囲に集まった血気盛んな士族たちに担がれ、ついに西南戦争に踏み切ったのです。
芳年「鹿児嶋県暴徒高橋并川尻戦争ノ図」国会図書館蔵
半年余りの戦いののち、鹿児島の城山の地で西郷は自決。介錯の別府晋介に向けた「もうここらで、よか」という言葉は今なお語り継がれています。
参考文献:
- 東京都歴史教育委員会「一冊でわかるイラストでわかる図解幕末・維新」
- 江戸文化歴史検定協会「疾走!幕末・維新 新選組結成から戊辰戦争まで」
- 学習研究社「図説 幕末戊辰西南戦争」
- あべまき/石黒宏親「マンガ 幕末は『論争』でわかる」
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