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人材派遣・人材紹介の歴史。そのルーツは古く、江戸時代までさかのぼる

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また、「口入れ屋」「手配師」と呼ばれる人材紹介・あっせん業者もいました。たとえば、参勤交代には多くの人が必要ですが、こうした業者を通じて臨時に加わっていた奉公人や下士もいたそうです。

また、武家屋敷の建設やインフラ整備などの必要も高まっていました。治水のための労務や港湾荷役の施設づくり、道路づくりなどさまざまな場所に人材派遣・紹介業者を通じて人々が派遣されていきました。

しかし、当時は現在のようなしっかりとした法律・ルールもなかったため、労働環境が悪かったり、報酬のピンハネなどもあったといいます。

室町時代の「寄親寄子」をはじまりとする説も

人材紹介・派遣の原型となるのは上記のような江戸時代の仕組みと考えられていますが、室町時代の「寄親寄子」という主従関係も派遣に似ています。

これは、守護大名や戦国大名たちと地方豪族のあいだで交わされ、編成された組織。大名たちは、寄親を頼って有力な武士を口利きしていました。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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