雨夜の品定め「女こそ、家柄が大事だ」…大河ドラマ「光る君へ」2月18日放送の重要トピック振り返り:3ページ目
実資の妻・桐子は源惟正女か
今回初登場となった藤原実資(秋山竜次)の妻・桐子(中島亜梨沙)。
実資には妻が数名いましたが、この時点で妻となっていたのは源惟正女(これまさのむすめ)でしょうか。
以下、仮に桐子が源惟正女だったと仮定して話を進めます。
彼女は生年不詳、劇中の寛和元年(985年)に一人娘を生みました。実資とは結婚10+α年目、何かと夫の愚痴を聞かされてきたのでしょうね。
残念ながら、彼女は寛和2年(986年)に亡くなってしまいます。また一人娘も正暦元年(990年)に先立ってしまったのでした。
劇中ではとても蹴鞠の下手な描写がありましたが、実際の実資は蹴鞠の名手と伝わっています。
そんな実資が鞠を蹴損じてしまうほど、義懐の抜擢に心乱されたのでしょうね。
桐子「あなた、その愚痴は私に言わないで日記に書きなさいな」
実資「書けるかこんなこと!書くに値しない!」
……などと言いながら、実資は自身の日記『小右記(しょうゆうき)』に、しっかり書き残していたのでした。
……但三位義懐任参議、中将如故、雄無其開臨時所任歎、可奇々々、公卿定員十六人、而十九人、如何々々。
※寛和元年(985年)9月14日条
【意訳】義懐が参議だと?ありえない。ありえない!公卿の定員は16名だったのに、今回いきなり19名に。どういうことだどういうことだ!
花山天皇の寵愛をかさに急激な出世を遂げ、自分を追い抜いた義懐が、よほど許せなかったのでしょうね。