雨夜の品定め「女こそ、家柄が大事だ」…大河ドラマ「光る君へ」2月18日放送の重要トピック振り返り
「女っていうのは本来、為時の娘みたいに邪魔にならないのがいいんだぞ」
「女こそ、家柄が大事だ」
「家柄のいい女は嫡妻にして、あとは好いた女子のところに通えばいい……」
打毬大会の後で、そんな話を盗み聞いてしまったまひろ(紫式部/吉高由里子)。あれほど情熱的な和歌をよこした藤原道長(柄本佑)だって、きっとそうに違いない。
そう思い込み、泣きながら雨の中を帰宅。道長から贈られた和歌を灯りにくべてしまうのでした。
一方、道長は打毬に誘った直秀(毎熊克哉)の左腕に疵を見つけ、先日自分が矢を射た盗賊ではないかと疑いを抱きます。
NHK大河ドラマ「光る君へ」、今週も目まぐるしい展開でしたね。それではさっそく、気になるトピックを振り返っていきましょう!
藤原忯子を喪い、失意の花山天皇
触穢(しょくえ。死などのケガレにふれるタブー)から、藤原忯子(井上咲楽)の死に顔さえ見届けられなかった花山天皇(本郷奏多)。
かつて彼女の手首を縛った帯紐を握りしめる様子は、倒錯しながらも深い愛情を感じさせる描写となっていました。
さて、すっかり気落ちしてしまった花山天皇を支えるのはわずかな寵臣たちのみ。叔父の藤原義懐(高橋光臣)と教育係の藤原為時(岸谷五朗)……劇中では言及されませんでしたが、乳兄弟の藤原惟成(吉田亮)も忘れないで下さい。
心から自分を信じてくれている花山天皇を裏切るのは忍びない。為時は永らく務めていた間者を辞める決意をしました。
「そうか。そんなに苦しいこととは知らなかった。ならばこれまでと致そう。永きにわたり、ご苦労であった」
意外なことに藤原兼家(段田安則)は為時の申し出を快諾。これに裏があるのは言うまでもありませんね。
【考えられる兼家の意図】
(1)花山天皇はボロボロ(心身はもちろん、警戒態勢も)であり、もう間者は必要ないor他の者で足りる。
(2)為時は自分よりも花山天皇を選んだ。ならば退位後の報復人事を楽しみにしておれ。
晴れ晴れとした顔で帰宅した為時を、藤原宣孝(佐々木蔵之介)は咎めます。まひろは喜びますが、乳母のいと(信川清順)は泣き出す始末。
果たして花山天皇の退位後、為時は10年間にわたる冷や飯食いを余儀なくされることになります。