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庶民は生活苦で富豪を襲撃!悪天候・自然災害が重なり大飢饉、江戸時代に起きた「天明の打ちこわし」とは?

庶民は生活苦で富豪を襲撃!悪天候・自然災害が重なり大飢饉、江戸時代に起きた「天明の打ちこわし」とは?

打ちこわし発生、しかし

このような状況のなか、江戸や大坂といった都市を中心に、30か所ほどで打ちこわしが起こりました。打ちこわしは暴動のひとつで、米屋、質屋、酒屋などの富豪を襲撃するものですが、一方で興味深い記録も残っています。

それは、天明の打ちこわしでは、実際には盗みはせず、代金を払って米を持って帰ったというものです。

さらに、死傷者はいなかったとも言われています。建物の被害はあっても、人的被害はなかったことから、幕府によって重い罰に処せられる人もいなかったようです。

天明の打ちこわし以降の社会

天明の打ちこわしが発生したあとは、老中が田沼意次から松平定信へと変わっていきます。商人を重視した田沼と異なり、松平定信は農民を重視。幕府の財政を立て直すため、「寛政の改革」を実行していきました。

どちらの財政政策も理にかなっていた。江戸時代の田沼意次の財政政策と松平定信の寛政の改革

資本(お金)があるから役人に給与を支払うことができ、それによって質の高い公共サービスを提供することができる。あるいは武器や兵器など、国防上必要なものに投資することができる…。政治の世界では国の…

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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