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自慢できるコトバの語源 「小指には運命の赤い糸…」の伝承の起源は中国の摩訶不思議な恋物語にあった?

「小指には運命の赤い糸…」の伝承の起源は中国の摩訶不思議な恋物語にあった?:2ページ目

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2022/04/05

「足首に紐」が日本で「小指に糸」へ

このように、「運命の赤い糸」の起源が中国にあることを考えると、糸の色が「赤」である理由も見えてきますね。

中国では、赤は財運や吉祥を象徴する色といわれていて、結婚や開店などのお祝い事では壁や柱を赤で飾りつけることが多いのです。

またそれ以外にも、赤色は「血縁」を意味し、血が繋がっていない二人が家族になることで血縁者のように強く結びつくことを意味しているとも言われています。

ちなみに、先のエピソードでは、神様が「赤い縄」を結んでいく場所は「足首」となっていました。なんだか、今の時代の感覚で見ると奴隷のようですが、たぶん「束縛」というイメージもあるのかも知れません。

これについて「足首」から「手の小指」に変化したのは、日本でのことだと言われています。

日本には、もともと身体の一部に呪術的な意味合いを込める文化があります(どの国にもあります)。例えば髪の毛や爪などがそうですし、「指」ももちろんそうです。

そして、「小指」については、江戸時代の遊廓で発生したという「ゆびきりげんまん」という風習がありました。

これは遊女たちが、贔屓の客に対して愛を誓うために、自らの小指の第一関節を切って渡す儀式のことをいいます。もっともこれは都市伝説に近い話で、本当にそのような形で「指切り」をした実例というのはないのですが。

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また、西洋から伝わってきた、「愛を誓った婚約指輪を薬指にはめる」文化の影響も大きいでしょう。指でもって愛する人とつながる、というロマンティックなイメージと連結して、「赤い糸が小指に結ばれる」となったのでしょう。

なお、赤い「縄」のままでは指と指を結びつけるイメージが難しいので、だんだんと細く長い「赤い糸」へと変化していったものと考えられます。

「小指の赤い糸」の伝説には、こんな由来があったんですね。

 

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