「鎌倉殿の13人」再起を図る北条義時たちに「悪い知らせ」…第6回あらすじを予習:2ページ目
頼朝と合流するも、舟はなく……
翌朝、岩浦の浜に出た義時と時政は、石橋山の合戦に間に合わなかった三浦義村(演:山本耕史)らに出会います。
窮地に陥っているであろう頼朝を助けるべく、舟を用意しておいてくれていたのでした。まさに「助け舟」ですが、肝心の頼朝はまだ見つかりません。
三浦は海路で安房国へ逃れ、そこで再起を図るつもりだと聞いた時政は、頼朝を見捨てて自分たちだけで逃げようと考えていました。
義時は自分が頼朝を連れて来るから待っているよう頼み、一人駆けだしていきます。
難路の末に頼朝と合流できた義時ですが、まだ宗時が戻って来ていないと聞いて胸騒ぎ(この時点では、まだその死を知りません)。
ともあれ岩浦の浜へ戻った義時たちでしたが、そこにはもう誰もおらず、舟もありませんでした。
実は義時が行ったあと、義村や時政たちは伊東祐親(演:浅野和之)の軍勢に襲撃されて海上へ逃げ出していたのです。
仕方なく義時は土肥実平(演:阿南健治)の案内で真鶴から出航、安房国を目指します。
もたらされた「悪い知らせ」
そのころ、平家方の大将・大庭景親(演:國村隼)は石橋山の合戦で討ち取った敵の首実検をしていました。
頼朝の首級こそなかったものの、宗時の首級を見た伊東祐清(演:竹財輝之助)は親友の死に無念をにじませます。
景親は石橋山の合戦で頼朝と内通していた三浦一族への報復を宣言。畠山重忠(演:中川大志)へ三浦攻めを命じ、自身は甲斐の武田攻めへ向かうことに。
さて、荒波を乗り越えて安房国へ辿り着いた頼朝たちは、幼馴染の安西景益(演:猪野学)に温かく迎えられて一息つきます。
再会を喜び、酒を酌み交わす御家人たち……でも、そこに宗時はいません。不安に肩を落とす時政と入れ替わりにやってきたのは三浦義澄(演:佐藤B作)と和田義盛(演:横田栄司)。
本拠地である衣笠城を畠山重忠に攻め落とされ、時間稼ぎに留まった義澄の父・三浦義明(演:未定)は討死したと見られます。
怨みの気炎を上げ、徹底抗戦を叫ぶ一同に対し、義村は内心で「頼朝の首級を大庭景親に差し出すべき」と考えていました。
そして義時に「頼朝と心中する気はない」と告げたところへ、仁田忠常(演:高岸宏行)が到着。
忠常が持っているのは宗時がとってくるはずだった頼朝の観音像……という事は、つまり宗時は任務を果たせず力尽きたことを意味します。
すべてを悟った時政は、義時に「これからは、お前が北条を引っ張っていくんだ」と励ましました。