「鎌倉殿の13人」再起を図る北条義時たちに「悪い知らせ」…第6回あらすじを予習:3ページ目
坂東武士たちの思い
……自分の「ざれ言」によって宗時は討たれてしまった……取り戻された観音像を眺めながら、頼朝は「戦はもうしない」と弱音を吐きます。
気持ちは解らないでもありませんが、それでは死んでいった者たちが浮かばれません。義時は懸命に訴えました。
義時 このままでは、石橋山で佐殿をお守りして死んでいった者たちが浮かばれませぬ!兄の無念を、わかっていただきたいのです!
え~、そうは言ってもなぁ……そんな頼朝を前に「だったら俺たちだけでも戦い続け、平氏の一味を坂東から追い出してみせる」を御家人たちが盛り上がります。
これが芝居だったのか本気だったのか(たぶん後者)……見捨てられるのが怖かったのか、それとも源氏の棟梁たる自負がそうさせたのか。頼朝は毅然と宣言しました。
頼朝 戯言を。お前たちだけでなにができる。この戦を率いるのはわしだ。武田でも、ほかの誰でもない!
この辺りから徐々に、口先だけではない棟梁の気概が芽生え始めたのでしょうか(そうだといいですね)。頼朝は再起を期して房総の豪族たちを味方に引き入れる説得に乗り出します。
義時は和田義盛と共に上総介広常(演:佐藤浩市)の説得へ向かうのでした……。
終わりに
……と言うのが第6回「悪い知らせ」あらすじとなります。負け戦からの立て直しとあって、三谷幸喜のコメディ調も抑え気味と予想されます。
他にも伊豆山権現に保護されている北条政子(演:小池栄子)ら女性トリオの掛け合いや、八重姫(演:新垣結衣)とのやりとりなど、見どころ満載です。
坂東武士たちの熱い思いに衝き動かされ、少しずつ源氏の棟梁として真の自覚が芽生えていく頼朝。
決して挙兵当初からカリスマだった訳ではなく(むしろ残念すぎるほどですが)、義時たちと共に成長していく姿に、これからも目が離せませんね!
※参考文献:
- 『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 前編』NHK出版、2022年1月
- 『NHK2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人 完全読本』産経新聞出版、2022年1月
- 田中大喜 監修『大河ドラマ 鎌倉殿の13人 北条義時とその時代』宝島社、2022年2月