「鎌倉殿の13人」放たれた矢のゆくえは……。1月30日放送 第4回のあらすじを予習:3ページ目
放たれた「矢のゆくえ」は……
そんなこんなでいよいよ8月17日。大庭景親(演:國村隼)の元へ祐親と経俊より頼朝挙兵の情報がもたらされましたが、景親はそれよりも頼政の残敵掃討を優先させます。
北条屋敷では軍議が開かれ、頼朝は仕切り直しを提案。しかしすでに情報はもれていること、しかも翌18日は殺生を避けたい観音菩薩のご縁日とあって、19日まで延ばすのは論外です。
となれば17日の今夜以外にありませんが、結局集まったのはたった24名。頼朝は取りやめを宣言して席を蹴ってしまいました。
山木兼隆と堤信遠が(警備の手薄な)屋敷にいると判れば挙兵できるのに……義時は八重姫に情報提供(偵察)を求めるが拒否され、話し合いは平行線のまま訣別。
しかし夕方になって、八重姫の夫である江間次郎(演:芹澤興人)が「山木兼隆が落馬して足を痛めたため、堤信遠ともども自分の屋敷にいる=出かけても仕事をサボっているのがバレないから」と三島明神のお祭りに行こうと誘いました。
八重姫はそのことを頼朝たちに伝えるべく、白い布を結びつけた矢を放ちます。これはかつて頼朝に「逢いたい」と伝えるための合図。
この矢によって頼朝は「今夜、挙兵のチャンス」というメッセージを受け取り、少数でも挙兵を決意。
そして夜半、堤信遠の屋敷へと迫った時政、宗時、義時たち。佐々木経高(演:江澤大樹)によって火矢が放たれ、およそ4年半にわたる源平合戦の幕が開けたのでした。
終わりに
以上、第4回「矢のゆくえ」そのあらすじを紹介しました。矢は佐々木経高のものだけではなく、八重姫の矢も重要な役割を果たしました。
義時は自分なりに色々と知恵を巡らせるものの、アテが外れたり八重姫に情報を洩らしてしまったりと、まだまだ粗削りなようす。
これから幾多の困難をくぐり抜ける中で見せる、義時の成長ぶりが楽しみですね!
※参考文献:
- 『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 前編』NHK出版、2022年1月
- 『NHK2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人 完全読本』産経新聞出版、2022年1月