- No.202「天邪鬼(あまのじゃく)」って何者?ひねくれ者の語源に隠された、神様と妖怪の意外な正体
- No.201「関の山」は山じゃなかった!「高嶺の花」「玉の輿」も意外すぎる言葉の由来
- No.200「小松菜」の名付け親は将軍・徳川吉宗?江戸時代まで遡る身近な野菜に隠された意外な歴史
現代とはかなり違う!?昔の人は何を「うつくしい」と感じたのか、古典文学から探る:2ページ目
2ページ目: 1 2
いつまでも変わらぬ愛おしい気持ち
そんな「うつくしい」とは「愛久(うつ・く)しい」とも当て字されるように、「いつまでも(久しく)愛おしい」様子を表した言葉と考えられています。
確かに、無邪気な子供の愛くるしい様子はずっと見ていても飽きませんし、娘たちが「また逢いたい」なんて言ってくれたら、そりゃあもう万里の道も苦にならないのは道理というもの。
この愛しい存在が、ずっとこのままでいてくれたらいいのに。この優しい気持ちが、いつまでも続いたらいいのに……そんなかけがえのない思いを、昔の人は「うつくしい」と表現。
英語で言うならaffection(愛情、慈しみ)であり、その純粋さに美が見いだされ、beautifulのニュアンスに変わっていったものと考えられます。
ずっと変わらない愛おしさ。絶えず移り変わる世の中だからこそ、変わらぬ愛情の尊さを「美しい」と感じるようになったのでしょうか。
※参考文献:
林望『源氏物語の楽しみ方』祥伝社新書、2020年12月
ページ: 1 2
バックナンバー
- No.202「天邪鬼(あまのじゃく)」って何者?ひねくれ者の語源に隠された、神様と妖怪の意外な正体
- No.201「関の山」は山じゃなかった!「高嶺の花」「玉の輿」も意外すぎる言葉の由来
- No.200「小松菜」の名付け親は将軍・徳川吉宗?江戸時代まで遡る身近な野菜に隠された意外な歴史
- No.199晴れ舞台をなぜ「檜舞台」という?『日本書紀』に行き着く、ヒノキが別格な存在である理由
- No.198「同じ穴の狢(むじな)」って結局なに?むじなの正体と“同じ穴”になった意外な理由
