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少しの燃料でコスパ抜群!七輪の語源は”七厘の炭”で煮炊きが出来るコスパの良さから?
七厘の重さ
さて、厘という重量単位は一匁(ここでは3.75g)の1/100なので0.0375g、それを7倍して0.2625g……いくら熱効率がいいと言っても、さすがに1gにも満たない木炭できちんと煮炊きするのは難しそうです。
こうして両説を比べてみると、『和漢三才図会』でも言及されていた「炭の値段」説の方がより説得力を感じられます。
終わりに
そんな七厘の漢字表記ですが、江戸時代の句集『誹風柳多留』には「五輪(塔)も七輪も石屋彫つてる」という句があり、五輪塔が表現している宇宙の五要素(空、風、火、水、地の五輪)に二要素をプラスして、縁起を担いだのかも知れません。
七輪と言うと、秋に秋刀魚や松茸を焼いているイメージですが、せっかく買うのであればもっと色んな料理に活用して、四季折々の味を楽しみたいものですね。
※参考文献:
渡辺信一郎『大江戸庶民のあっと驚く生活考』青春出版社、2003年9月
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